戸田屋の歴史は寛永五年までさかのぼります。古くより菓子、食品等の地場産業との関わりが深く、砂糖、小麦粉などの菓子、食品原料の地域社会への供給を通じ、南信州伊那谷の豊かな食文化の発展に貢献してまいりました。
南信州伊那谷の自然と風土に根ざした文化と伝統を大切にすること。四季の移ろいを真心込めて製品に表現し、味わう人々の心に豊かさと潤いと喜びを与えること。長い歴史の中で変わらず貫いてきたこの精神は「真心」の言葉に集約され、戸田屋の経営理念として現在も脈々と受け継がれています。
菓子、食品の原材料問屋から半生菓子、生菓子製造・販売へ、戸田屋は常に時代の先を見つめながらも、お客様の笑顔を自らの喜びと生き甲斐にするという基本を忘れることなく、経営理念である「真心」を胸に、日本古来の和菓子に南信州伊那谷の伝統文化のエッセンスを加え、「極上の味わい」を全国に向けて発信し続けてまいります。
戸田屋は高度な情報・科学・技術等における文明の利便性の活用を徹底しつつ、地方色豊かな伝統的、文化的分野で、人にやさしく自然と共生でき、さらに楽しく感動あふれる事業を展開しています。
そして、その事業を展開する上で、良質な素材作りには欠かせない南信州伊那谷の豊かな風土を守り続けるため、地下水を利用した冷暖房設備、LED照明・エコカーの導入、太陽光発電システムの設置などCo2削減にも積極的に取り組んでいます。
地域の伝統的な食材や食を守り、暮らしの豊かさを見つめ直そうというスローフード運動は、全世界的に定着し、地産地消とも相まって地元食材が改めて見直されています。
それは私たちの経営理念と完全に響きあうもの。戸田屋も南信州伊那谷の四季折々の旬、安全な素材へのこだわりから、柿、栗、くるみ、梅、りんご、お茶、そば、よもぎ、八重桜など、地元素材の開発を行なっています。それは、たんに地元契約農家の生産に負うだけでなく、社員自ら額に汗し、「自社農園」で栽培に取り組むというかたちで。
季節の移り変わりを肌で感じ、収穫の喜びを知り、私たちを取り巻くさまざまな環境について考え、食材の安全、安心に対する自らの姿勢を問い直す。戸田屋は「自社農園」で栽培するという体験を通して、素材そのものを慈しみ、その素材の旨みを生かした安全で安心な製品作りの研究開発を行っています。